TOKYO COFFEE FESTIVAL 2025 Springを振り返って（出展店舗一覧付き）

カフェ

5/31ー6/1で”TOKYO COFFEE FESTIVAL 2025 Spring”で開催されました。私も2日目に参加してきたので内容をシェアしたいと思います。当初思っていたよりもできたこと、できなかったこともまとめて今秋、そして来年以降の東京コーヒーフェスティバルの参考になればうれしいです。

1 当日の行列
2 当日の試飲（カッピング）の流れ
3 試飲したカップ一覧と関連情報
4 反省点
5 少しのお土産
6 おまけ（周辺で楽しんだこと）
7 付録：TOKYO COFFEE FESTIVAL 2025 Spring 出展店舗一覧

当日の行列

国連大学前に到着したのは12時少し手前、午前中に用事を済ませて午後からの参戦になりました。土曜はあいにくの天気（雨/くもり/風強）でだいぶ空いていたみたいですが、参加する側としてはなかなか行きづらい状況でした。わたしもそんな感じで日曜に流れたかんじでした。

訪れてみてびっくりしたのは入場待ちの列。国連大学の前にある歩道に列ができていたのですが、当日開催していたファーマーズマーケットの広場の端っこまで続いていました。ちなみにこれは当日券の列。事前予約（名称、本当は前売券ですね）の列は逆方向でこちらは比較的短かったです。

事前購入した前売券をスマホで準備しつつ、5分くらい並んで前売券でもらえる配布物（コイン4枚、ZINE、カッピンググラス）を受け取ることができました。

^{15時くらいのこどもの城周辺の様子。列は東京コーヒーフェスティバルの当日券を購入するための列。}

列は私が帰るまでずーっと続いていました。びっくりするのはイベント終了2時間前でも当日券の列がこどもの城まで伸びていたこと。これにはびっくりしました。ちなみにこの頃、前売券の列はほぼなくなっていました（当然、受付の方は当日券のサポートもしていましたが、大変そうでした。）

なお、一部の人は中庭の受付でカッピングセットを購入している人も。これは例年できるシステムですが、外に比べると列が短いので先々システムの変更もあるかもしれません。このシステムを活用しようと思っている方は毎年ご注意を（ちょっと裏技っぽいですもんね）。

当日の試飲（カッピング）の流れ

何を巡りたいかについては前回記事（リンク）に書いた通りです。①海外ロースター、②変わった品種、③チャレンジショップです（本当はもっと回ってみたいけど、この日は時間の制限もあったのでこんな感じで優先順位を設けました）。

ということで、まずはカウンター裏で出店ショップ一覧で場所を把握し、とりあえず海外ロースターの周辺を目指します

最初に訪れたのは香港からのショップが並んでいる20－28のブース。そして比較的空間が空いていたHolistic Coffee Roastery。

^{お買い得なドリップバッグやおしゃれなフレーバーノートを見るとテンションが上がります(Holistic Coffee Roastery)}

店員さんがメニューについて頭から丁寧に教えてくれました。いろいろ興味があったのですがメニューから選んだのはKenya。ウォッシイングステーションで72時間って長くない？って思い、これを選びました。シンプルに飲みやすい感じのコーヒーでした。このお店、お得な福袋みたいなのも用意していました。明らかにお得で買おうか迷ったんですが、ここで買ってしまうと沼るので次へ（00：10、以降カッコ内は時間）。

素直に隣へ行けばよかったんですが、少しぶらぶらしようと会場を散策しながら39－40の上海ブースへ。

^{漢字名と英名があっておしゃれなMobydick Coffee Roasters(白鲸咖啡豆子店)。}

比較的モビーディックコーヒーロースターズが空いていたので迷わずにチャレンジ。中国のロースターが雲南産のものを持ってきているとついつい選んじゃいます。この時は雲南のカチモールを選びました。フレーバーコメントのコメント少なめだなと思いつつ、飲んでみるとそんな感じだったので正直なロースターだなとも思いました（そこまで華やかではないけど、飲みやすいコーヒーではありました！）。そういう意味では他のコーヒーは面白いのかも（00：15）。

コインが2枚になっていたので、中央のカウンターで4枚コインを追加（00：25）。並んでいるときに隣のSTONE COFFEEの人と話しながら、メニューを確認してパナマのラマスタス・ファミリーのものが1枚と聞いてこれは試さないと！と思いました。

^{ラグジュアリーなコーヒーが並ぶSTONE COFFEE。ちなみにメニューの表記が、”Washed”を自動翻訳したせいか、”ウォッシュ済み”になっていたのが面白かったです。}

そして、いざカウンターに行くとちょうど前の人で売り切れてしまいました・・・。他にもパナマはあったんですが、アイスだったんですよねぇ。。で、何も考えずにホンジュラス・IH90を選択。よく考えるとアイスでもパナマを選んでも良かったかなと思いつつ、すすっと飲み干しちゃいました（00：30）。

その勢いでお隣へ。Smoky Shark Coffeeへ。ここも空いていたのでメニューについて話す余裕がありました。

^{サメの絵が印象的で店員さんもフレンドリーなSmoky Shark Coffee}

上の二つ、お勧めだよーって言われ、フレーバーのコメントも言ってくれました。ということでお勧めを一つ。このあとみると他にも大会用の豆もあったみたい。そのあと、飲みながら話をしていたら、大会用の豆も飲みきりで販売しているとのこと。2つで1500円、3つで2000円とめっちゃ3つをお勧めされ、まぁー、いいかとおもいながら購入（写真は下）（00：35）。

だいぶ駆け足でコーヒーを飲んでいることに気づき、この辺で列に並んでみようかなと思って少し離れたところにあったSIPPER COFFEEへ。並んでいる最中にメニューをもっているお兄さんから説明を受けます。すると、香港スタイルの紅茶コーヒー（参考リンク（ルピシア））があるとのこと。お兄さん曰く、香港のカフェでよく飲まれているとのこと。すっごい興味が引かれたんですが、エクアドルのティピカメホラードがあったのでそれを選ぶ―という会話をしました。で、列に並びました。で、これが結構罠で飲める状態になるまで約1時間かかりました…（01：35）

^{Sipper CoffeeオーナーバリスタのJasper Yiuさん。2021年香港ブリュワーズカップ準優勝（当時の映像）の方が目の前で3人のために淹れてくれます。}

理由は3杯分ずつ抽出しているからでした。対象の人を3人並べて抽出のプレゼン（私の場合はエクアドルティピカ）をしながらしています。この時はマウスフィールとフレーバーをよくするために抽出方法を工夫しているといいながら、実演をしてくれます。これは時間がかかります。ただ、このバリスタさんは香港大会準優勝の方、お店に行ったらこの値段では絶対飲めないし、そういう意味では並ぶ理由にも納得という感じでした（ただ並ぶ覚悟は事前に準備したいかも）。

で、ここで気分転換上海ブースのほうに流れてBludoへ。ここも少し並んでいましたが、単純にポスターとかのセンスに惹かれた感じなのでしょうか。雲南パカマラを飲みながらお茶っぽいなーなんて思いながら、広場中央へ（01：50）。

コインもとうとうラスト1枚になったので、少し物色。当初はインド関係のものか国内の面白そうなお店にしようかなと思っていたんですが、ALCHEMIST（アルケミスト）の前を通りかかってお店の人と目が合って会話をしていたら、試してみようという気分になっちゃいました。

^{シンガポールから世界へ。6月下旬、青山と浅草に店舗ができる予定のALCHEMIST(アルケミスト)}

で、コロンビア、最後のほうは強い個性よりも飲みやすそうなものを選びがちですよね（02：05）。

ということで、この日はコーヒーを7杯（8コイン）体験することができました。カップしたものをまとめると下のような感じになっています。個人的には駆け足になりましたが、お店の人とも多少なりともコミュニケーションが取れて楽しい体験となりました。

試飲したカップ一覧と関連情報

店舗	Holistic Coffee Roasters （香港）	MOBYDICK COFFEE ROASTERS （上海）	Bludo Coffee Shop Shanghai （上海）	Smoky Shark Coffee （香港）
飲んだコーヒー	Kenya Ngunguru Factory 72 Hours Washed	Yunnan Hongfeng Catimor K73 washed	Yunnan Pacamara (washed, Manmai)	Colombia Aroma Nativo, Double Honey Ferment Pink Bourbon
コイン	1	1	1	2
ショップノート（下線は強く感じたフレーバー）	Dried figs, Tangerine, Raspberry , Oriental Beuaty Tea	Black Tea, Sugar cane	White Peach, Pomelo, Lemongrass	Chamomile, Grapefruit, Apricot
その他の豆（試飲もしくは販売）	Ecuador La Josefina/ Ethiopia CHelchele/ Ecuador Yacuri Farm/ Bolivia Las Alasitas 等	Kenya Mahiga SL38 SL34 washed/Ethiopia Aregona Elto Elora station 74110, 74112 washed 等	Yunnan Purple Leaf Caturra (K72)/ Yunnnan Yunding Gesha 等	Colombia Aroma Nativo Hydro Honey Bourbon, Aji/ Colombia La Gallero, washed Sidra/ Panama Mi Finquita (Hartmann family)
備考(ショップノートの下線以外に感じたものや一言)	ティーライク、マンダリン、クリーン	London Coffee Festivalにも出店している国際派	FloralとLemon peal。飲みやすい印象。	アロマ強め

^{あくまで6/1に飲んだカップの印象であって、提供するシーンが変われば違うものになると思います。}

店舗	STONE COFFEE （香港）	SIPPER COFFEE （香港）	ALCHEMIST （シンガポール）
飲んだコーヒー	Honduras El Pino Antonino Hernandez IH90 Washed lot 303	Ecuador washed Typica mejorado	El Rosal Antioquia, Colombia, washed
コイン	1	1	1
ショップノート（下線は強く感じたフレーバー）	Lime, Plum, Macadamia Nut, Brown Sugar	Green apple, Sugar cane, Honeysuckle	Red Grape, Mandarin, Honey
その他の豆（試飲もしくは販売）	Panama Lasmastus Family Estates 2024 Auction Lot Elida Geisha washed ASD RF1D Aguacate LFE PA 080224/ Panama Finca Nuguo 535-N-NS 等	Colombia El Diviso Anaerobic Natural Sidra	Sito ５Estrellas, Sul de Minas, Brazil/ Gathaithi AA, Nyeri Country, Kenya washed/ Shalaye yirgachffe, Ethiopia Anaerobic Natural 他エチオピア2種
備考(ショップノートの下線以外に感じたものや一言)	全部コイン一枚はすごい。残念ながらパナマ系は早々に売り切れでした	citric。コーヒーとコーヒーとお茶（ミルクティー）と砂糖を入れる香港式ドリンクが美味しそうでした！！ハンドドリップ世界14th	デイリーユーズを目指しているとのこと。6月下旬に青山（I’m donut ?の隣とのこと）と浅草に店舗オープン予定

反省点

^{マルコメが提供するKOJI BARISTA EDITIONを使った麹ラテ。砂糖を使っていないのに十分に甘さを感じられて腸活にも。個人的にはコーヒーの舌休み（合間のリフレッシュ）にちょうどよかったです。}

上で満足したと言いましたが、反省点もあります。そしてこれを改善できたら次回もっと楽しめるかなと思いつつ、振り返りつつ、まとめてみました。

時間の制約。可能な限り開始のタイミングから参加できるといいかなと思います。中庭が混んでくると遠目から見られたメニューも見えなくなります。あと、単純に朝のほうが空いています。
ハンドドリップのところは時間がかかる。これは当然なのですが、特にバリスタ○位を標榜していたり、有名なバリスタがいるお店にはそれを期待して並ぶ人がいるので、行列ができがちです
コインの制限。こればっかりは当日の体調にもよるのですが、入口のところで追加購入を決めておく、もしくはすぐに中庭で買うこともいいかも。私の場合は時間制約はあったものの、可能な限り海外ロースター行くと決めたので、初めに追加コインも買っておけばよかったと思いました。
グッズ購入を検討していたショップが土曜限定だったり、ドタバタしている中でチャレンジショップにいけなくなってしまったこと。
試飲はじっくり考えるべきかなと。というのも実はメニューの下のほうに面白そうなコーヒー豆があったりしてそれに気づかなかったことが何回かありました。お店のおすすめと自分の飲んでみたいコーヒーが異なることもありますから。。。

こんなところです。これらを意識して改善できたらイベントをもっと楽しめると個人的には思います。

少しのお土産

最近、コーヒー豆が冷凍庫を圧迫していたので少しだけ買いました。買ったのはSmoky Shark Coffeeのコーヒー豆（Colombia, Finca La Negrita Nuruk, Natural, Maragogype/ Colombia, Finca Mikava, Hybrid washed, Geisha #908/ Panama, Hacienda La Esmeralda Noria 5NB, Natural, Geisha）。今回、残念ながら試せなかったけど、面白そうだなと思ったコーヒーショップについてはタイミングを見ながら少しずつですが、ECサイトもしくは直接訪れてみたいと思います。

前回の記事でショップリンク等もまとめましたが、下のほうに再度掲載しておきます。皆さんも気になったお店を振り返ったりするのにご活用ください。

ちなみに列に並んだ時に色んな話を耳にしたり、たまたま会場で出会った友人に話を聞くと購入物は様々でした。友人はリモートワークが引き続き多く、お昼食べた後にドリップバッグ等でコーヒーを淹れるので大量に購入したとか、セットで購入するとお買い得だったからお店の人に勧められるままによくわからないコーヒー豆を買ったとか。コーヒーに詳しい人もそうでない人も楽しめる会場に何となく笑みがこぼれてしまいました。

おまけ（周辺で楽しんだこと）

コーヒーマーケット単体で来る人もいるとは思いますが、前後でカフェに行ったり、他のイベントに行く人も多いと思います。実際、この日代々木公園ではベトナムフェスティバルも行われていました。

ちなみに私が前後にくっつけたのはファーマーズマーケットとUCCのイベント（プレスリリース）。青山のファーマーズマーケットは毎週末行われていて、海外のマルシェ感があります。この日もサラダセットやヤングコーンを購入。あと、隣のビルに入っているCENTRE THE BAKERYの食パンも。個人的には甘さが控えめな山食パンが好きなのですが、この辺にくるときは大体売れ切れていて角食パンを買っています。

この日、会場で出会った友人は青山のほうへ向かったみたいですが、私はUCCのイベントスペースへ（正直、プレスリリースを適当に読んでいたのでこの時点では何が行われているかいまいち把握してなかったです・・・）

国連大学の脇道を山手線のほうへと下っていきました。

イベントがあると思っていたMIYASHITA PARKの3階を歩くとUCCのブースがないことにようやく気付きました。調べなおすと、場所は渋谷ストリームでした・・・。

そこで渋谷駅方面へ進むと、階段側面にジャスミンが植えられていて花が満開でした(MIYASHITA PARKの植物一覧リンク)。

思わず写真を撮っちゃいました（コーヒー好きの方はぜひ行ってみてください、フレーバーノートによく書かれているジャスミンを感じることができます）。

で、訪れた渋谷ストリーム金王橋広場。

ここまでくるとWoodberry Coffeeが近いなぁと思いつつ、UCCのプロモーションスペースを発見。この日、渋谷に行くからこそ来れたイベント。目立たないところにあるイベントスペースですが、コールドブリューを試せるということで終始列ができていました。

ブラックとラテがあるらしく、ブラックはペットボトルにしては飲みやすかったです。夏の外出先で冷えたものをぐびぐび飲むのに良いかも。この日は少し口を飲みながら帰りましたが、家に帰って氷と一緒に飲むと喫茶店で飲むアイスコーヒーと同じ味がしました。

ということでイベント前後のスケジュールは今回なかなか良かったなと思いつつ、少し反省が残るTOKYO COFFEE FESTIVAL 2025 Springとなりました。次は秋ですね、コーヒーが絶対おいしくなる季節になるイベント、楽しみにしたいと思います。では、以下、イベントの余韻をお楽しみください。