東京コーヒーフェスティバル2024(開催期間5/25(土)~26(日))に行ってきましたので、その時感じたことをまとめました。下のほうでどのような順番でブースを回れば効率的に試飲できるかについても触れましたので、来年以降の参考になればと思います。
訪れたのは2日ある開催期間の2日目、5/26(日)です。例年通り、当日までに前売券を購入。今回はフェス開催の一週間前くらいに購入しました。毎回思いますが、この前売券があるとないとで、スタートダッシュがだいぶ違うので参加する方は購入をお勧めします(ちなみにこのフェス以外でも、ドリンクやフード系フェスティバルで参加の意思が決まっているならば、買うことを強くお勧めします。スタートダッシュがスムーズになるだけでなく、何らかの特典があったりします(こういう飲み物系のイベントではだいたい試飲用のカップやグラス等がつきます。。。まぁ、もちろん値段も高かったりもしますが、その辺はお財布とも相談してみてください。)
当日の流れ
当日は10:55くらいに国連大学の会場へ到着。前売券、当日券、いずれにも列ができていました。前売り券のほうが圧倒的に長くて(50人くらいはいたと思います)、当日券はぼちぼちという感じだったのですが、開始時間(11:00)を迎えると前売り券がぐんぐん進んでいく感じ。一方の当日券は少しずつ進む感じだったので、やっぱり前売り券の恩恵がありました。
で、当日券を受付の方に見せ、試飲コインとカッピンググラス、そしてZINE(冊子)と全体マップをもらいます(11:05くらいには受付終了しました!)。去年のZINEはテーマ(JAZZ喫茶)を深堀った感じだったのですが、今年のZINEは出展者紹介にフォーカスしたものでした。
ということでコインを握りしめ、早速会場へ。この日は海外からの出展者を中心に回ろうと考えていました。
最初に訪れたのが香港のZUCO Coffee Roasters です。このロースターはオーストラリアの大会で複数回賞を受賞しています。普段はコーヒー豆の卸しやオンラインショップ、またワークショップやイベント出展を行っているようです。
列に並んでから15分くらいでコーヒーの受け渡し完了しました(コイン1枚)。今回のコーヒーフェスティバルのためにブレンドされたコーヒー、そこまで浅煎ではなく、酸味と苦みのバランスの良いコーヒーでした(もっと浅煎りのものが来るのかなと思っていたので正直意外。これはこれでおいしかったです)。
一杯飲むとようやくフェスティバルが始まったという気持ちになります。
その次、この勢いに乗って隣の homeground coffee roastersの列へ(11:25くらい)。このロースターはシンガポールからの出展でした。列が伸びに伸びていた状態で、コーヒー受け取りまでに1時間弱かかってしまいました。ちなみに、ここに時間がかかったのはコーヒーを淹れるのが一人、かつ手挽きだったからです。。。しかも、カッピングコインで飲めるメニューも結構あって、バリスタさん、めっちゃ大変そうでした。
ここで選んだのはパプアニューギニア産Okapa地区Nagumo AX(コイン1枚)。他にもいろいろあったのですが、パプアニューギニア、久しぶりだったのでこれにしました。試飲コインでの販売はほかにもPeru El Palto&El PinoやEthiopia Shakiso Tero Heirloom、Colombia Anserma Siracusaなどがありました。ちなみにコイン売りではありませんでしたが、一番高かったのは1杯2550円で販売していたPanama Iris農園のEnigma V3でした(Iris農園は国内でも人気でWoodberry Coffeeで3000円で販売していたものが記憶にあります)。いずれにせよ、飲んだパプアニューギニーはきれいな柑橘系の酸味と緑茶を感じさせるような青い草感があって、楽しめました。ただ時間は2店目で早くも12:30。。。
その後、行列に疲れてしまったので、中庭のほうを散策。色んなブースの店頭を覗き見しながら、チョコレートやフード類を食べようかと思ったのですが、なんとなく一人で食べるのも味気ないと思い、コーヒーを飲むべく改めて物色。
とりあえHeirroomへ。Symbiosis IrmaのGeisha Anaerobic Naturalをいただきました(コイン1枚)。これがコイン1枚で飲めるのは何かの間違いなのでは、と思うほど。アナエロかつナチュラルなのに、とてもきれいでゲイシャフレーバーも王道的な香りが強化された感じ。とっても価格破壊なきがしました(もちろん一消費者としては良い意味でです)。。。
で、さらに中庭をうろちょろ。そんなふうに過ごしていると看板を持っている人に呼び止められ、SENTON COFFEEへ。愛媛で実店舗をだすべく頑張っているご夫婦のお店とのこと。SENTONはプロレス技で、店舗にもマスクがおかれていました。
こちらもきれいなゲイシャフレーバー(レモネードやティーライクでジャスミンの香り)がしてとても好印象なコーヒーでした(コイン2枚)。
その後、名古屋を拠点とするQ.O.L. COFFEEのブースへ。店主さんはQグレーダーだそう。コインで飲んだのはBurundi Businde WS Natural(コイン1枚)。ナチュラルフレーバーを楽しみつつ、会場を巡って少しだけお土産とかを物色しました。
最後に意を決してもう一つの目当てだったアアアアアア豆焙所へ。このお店、コーヒーショップというよりは台湾の旅行本でみたことのあるお店でした(写真からもわかるようにお店のロゴや服のコンセプトがしっかりしているんです)。
ただ、この列がとてつもない列となっていました(ちなみにhomeground roastersに並ぶ前はもう少し列が短かったので順番を間違えた感じがあります)。でも、ここで逃したら次はいつになるかわからないので並びました。時間は13:25。ブースは建物の中にあるのに列は中庭まで伸びています。最後尾の人は看板を持つことになり、それを次に並んだ人に渡す方式。あれよあれよという間に看板は後ろのほうへ。列はとびれません。。。。やっぱ海外からの出展はそれだけで列がある程度できるようです。
ようやくオーダーができる状況になったのは14:40くらい。ということで1時間20分並んだわけです。。。ちなみに並んだ理由はコーヒーを淹れている人がたぶん一人だったこと、メニューにあるコーヒーが多いこと(コインのものだけでも2種類で、お金で買えるコーヒーも結構な種類がありました)。加えて、このお店でコーヒー豆を買う人が多いのですが、売り子の人とのコミュニケーションはある程度英語になるんです。その上、ホスピタリティがあって購入を迷ってくれる人にはコーヒー粉のサンプルを確認させてもらえるんです。これに手間取っている人が多かったのかも。みんながみんな試飲だけだったらもう少し早かったのかなという印象。
オーダーしたコーヒーは東京コーヒーフェスティバルブレンド、GuatemalaとCosta Ricaの単一農園のコーヒー豆をブレンドしたものでした(コイン2枚)。マンゴーのようなトロピカルフルーツのフレーバーと蜜のような甘さが感じられるコーヒーでした。
ということですべてのコインを消費して今回の東京コーヒーフェスティバル体験を終えました。欲を言えば、もっと色々なブースを回りたかったのですが、体力の限界でした~。また、どっかのフェスへ参加できるのを楽しみにしたいと思っています。
お土産
お土産として、下の写真のコーヒー豆を購入。実はほかの店舗でも買いたいコーヒー豆やお菓子、チョコレートなどもあったのですが、購入のタイミング、混雑具合、売り子さんとのコミュニケーション、決済方法がわからなかったりと、何かがあわなくて断念していたりします。
この辺は逆に出展者の立場だったら明確化や改善することができるのかな、なんて思ったりしました。
東京コーヒーフェスティバル参加店 google map一覧バージョン
東京コーヒーフェスティバルは間違いなく参加ハードルの高いフェスの一つだと思います。そういう意味でこのフェスに参加したお店を中心にカフェ巡りするのも面白いかなと思っています。ということで、備忘録的にgoogle mapで一覧を作ってみました。
*Black Sheep Espresso(上海)はgoogle map上に表示されませんでした。COFFEE LAB GLAYはNAVYespressoの店内に出展とのことで、マップ上ではNavyと表示。あと、uni(東京)、、、どっちかわかりませんでした。等々、不備はありますが、とりあえず作成。
2024の感想や次回への反省
反省点
ブースの回り方は本当に吟味しないだめだなと改めて思い出しました。以前までは雰囲気を楽しめればと思っていたのですが、近年フェスの参加者が増加していて、準備をしたほうがストレスなく楽しめるようになっている気がします。
そういうことを何となく踏まえ、今回準備したつもりだったのですが、詰め甘でだいぶ非効率な回り方をしてしまいました。ということで次回訪れる際はもう少ししっかりと準備したいと思います。
次回行くとしたら活かしたいポイント
①SNSの事前情報:特に2日目の場合、どこが混んでいたのかわかるので事前に調べておいたほうが良いかも(できれば参加者に聞くのが一番)。ただし、過信すると痛い目に合うかも。というのも、homeground roastersに並んでいる際に、前日参加した人がいて、その方が2日目のほうが混んでいたといっていました。なので、まぁ、ある程度情報を仕入れて大枠を決める感じでいいと思います。
②当日のオペレーション確認:これが一番重要かも。どういうオペレーションでコーヒーを淹れてくれるのか。少しでも気になったお店で手挽きしているお店やワンオペのお店があったら、間違いなく先に訪れるべきだと思います。お店のオペレーションで列はいくらでも伸びるし、時間的な拘束もされてしまいます。
③やっぱり海外からの出展者:これは言わずもがなですが、少しでも聞いたことのあるお店、もしくは遠い国から出店しているお店は間違いなく混みます。海外のロースターはあまり興味がないといいうことであればよいのですが、少しでも行く予定があるのなら先に回ったほうがいいかも。今年はアジアからの出展しかありませんでしたが、来年以降アジア以外の地域からの出展があれば、今年の出展者以上に混むと思いますので先に回っちゃいましょう。後になって列がすく、ということはありません。
まぁ、これらは他の飲食系フェスティバルにも言えることだと思いますが、来年以降のフェスの参考になれば幸いです。
東京コーヒーフェスティバルに参加してみての感想
個人的に感じたのは、どのお店のコーヒー豆も似てきてしまっていて(やっぱりゲシャが一番多かったような気がします)、お店の個性がないとフェスティバルの中でちゃんとした売上を確保するのは難しいのかなと思いました。
売上を伸ばしていたのはメディア露出している店だったり、お店のコンセプト(洋服、ポスター、メニュー等)のプレゼンがきちんとできているお店のように感じられました(もちろん、売り子さんの声掛けも重要な要素だと思います。ただ単に声掛けしているのではなく、目玉をきちんと伝えられると興味を持つ人も多いと思います)。
そういうコンセプトが詰められていなかったとしても、コーヒー豆との強いつながりがプレゼンできていればもっとよかったのにと思ったりもしました。個人的には、コーヒー生産地域(日本の島しょ部等も)からの出展だった場合、地元の豆があったらある程度値段が高く、かつ少量だったとしても試飲してみるつもりだったのですが、そういうものはなかったように見受けられました。そういうニーズに唯一答えてくれたのが台湾のアアアアアア豆焙所でした。実際、ここでコーヒー豆を購入しています。もちろん、沖縄等のコーヒー豆は高額なのでおいそれと仕入れることは難しいわけですが。。。それでも間違いなく注目は集めるでしょうし、年に1回のお祭りなので、お財布のひもが緩む人も少なからずいるんじゃないかと思ったりするわけです。
一方で、今回売り上げが立たなかった店でも、今回のZINEのようなものが出展者に相当数配られるのなら、ブランド作りとして参加するのもありだったのかなと思ったりしました(正直、今回フェスに参加した人の中でリピーターになるお客さんを得るにな相当印象的なことをやっていないと難しいと思えるので)。
各地でコーヒーフェスティバルが開催されるようになりましたが、その中でも東京コーヒーフェスティバルが規模や知名度で頭一つ抜けているイメージがあります。引き続き、このフェスでカフェのトレンドなど追えるといいな、なんて思ったりしています。
ということで、来年以降の東京コーヒーフェスティバル体験が少しでもより良いものになりますように。