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  • 2020年3月17日

【本紹介・感想】世界をよくするために自分にできることとは・・『うしろめたさの人類学 松村圭一郎』

内容 日本に生まれ、大学生まで海外を知らなかった著者がエチオピアをフィールドワークの対象に選び、そして日本とエチオピアを幾度となく往復する中で感じた違和感。 例えば、日本にいれば物乞いや精神を病んでしまった人は私たちの日常生活から隔離されていく。それが私たちのいきる「ふつう」。一方、エチオピアでは物 […]

  • 2020年3月12日

【本紹介・感想】NYに住む作家は今日も悩みながら生きていかなければならない『THE FRIEND by Sigrid NUNEZ(友だち)(洋書)』

あらすじ 文筆業の師でもあり、良き友でもあった作家が突然の自殺でこの世を去った。世界的なベストセラー作家だった彼の死は周囲の人に多くの悲しみを与えた。ただ、彼と付き合いのあった人の中で私ほど彼の死について考える人はいないんではないだろうか。それは彼が付き合った多くの学生や元妻、そして現妻も。彼の妻た […]

  • 2020年3月9日

【本紹介・感想】知られていない知識の宝庫『お茶の科学 「色・香り・味」を生み出す茶葉のひみつ 』

内容 本書はお茶全般に関する本です。タイトルに「科学」という言葉が入っていて、もちろんお茶に関する「科学」的な説明も行われますが、生物や化学に関する知識があまりなくても大丈夫な構成になっています。 本書は他のブルーバックスの『「○○」の科学』と同様に、まず私たちが飲んでいるお茶の種類について説明。説 […]

  • 2020年3月3日

【本紹介・感想】相談カウンターはかつて人力googleだった?『レファレンスと図書館 ある図書館司書の日記』

内容  本書は1994年に出版された「ある図書館相談係の日記 都立中央図書館相談係の記録」を増補したものです。 内容は大きく三つに分かれています。まず、この本の著者、大串夏身さんが都立中央図書館の相談係として勤務していた期間のうち、1988年9月から1989年1月末までの相談備忘録のようなもの。図書 […]

  • 2020年3月2日

【本紹介・感想】コーヒーの入り口は色んな方法があっていいと思える『たぶん彼女は豆を挽く』

内容 本書は徳島にあるaalto coffee (アアルト コーヒー)のオーナーである庄野雄治さんが自身のコーヒーとの関わりあいを中心にまとめられたものです。 本書は大まかに2部構成でできています。前半(side A)は、コーヒーに関する四方山話から始まります。コーヒーの産地やコーヒーのみについて。 […]

  • 2020年2月1日

【本紹介・感想】ドリップに特化した本『コーヒー抽出の法則』

内容 この本は東京都台東区南千住にあるカフェ・バッハの創業者田口 護さんとカフェバッハ現店長で、かつ工場長である 山田 康一さんによって書かれたコーヒー抽出(主にペーパー(ハンド)ドリップ)に特化した本です。 ただ、この本はコーヒーがもつ独特なロマンについても言及することを忘れていません。コーヒーの […]

  • 2020年1月24日

【本紹介・感想】サイモンの親友リアの常識はずれな物語?『Leah on the offbeat(洋書)』

あらすじ 高校3年生になったリア。趣味のドラムは周囲からも一目置かれる実力。そして絵の才能もなかなか。フルーツバスケットの透やセーラームーンの絵もお手のもの。まぁ、描いている内容に偏りはあるかもしれないけど。 そんなリアが衝撃を受けたのがサイモンの告白だった。幼馴染で片思い相手だったサイモンが実はゲ […]

  • 2020年1月22日

色んな生き方があっていいと心底思えるエイミ・ポロンスキー著『ぼくがスカートをはく日』

あらすじ 12歳のグレイソンは物静かでクラスでも目立たない男の子だった。両親は交通事故で他界し、叔父と叔母に引き取られていたけど、ぐれることなく、引き取り先でもうまく生活をしていた。 そんなグレイソンの趣味はお気に入りの服を着た自分を想像したり、教科書の端に可愛い絵を描くこと。それでも成長するにつれ […]