SCAJ2025で回ってみたい焙煎機やコーヒー機器ブース

SCAJ2025前日ですが、事前予習シリーズ第2弾です。

現在、シェアロースター的なものを主として利用しているのですが、そろそろ自分の焙煎機が欲しいと思っています。というわけでSCAJはそんな私のような迷える子羊にとっても絶好な機会となっています。

この記事では焙煎機購入の検討のために個人的に見て回ってみたいとおもっている焙煎機を展示しているブースについてまとめます。お店をやっているわけではないので、~1kg程度の家庭用焙煎機を中心に見て回る予定。ただ、間違って3kg釜もみてみたいと思っていたりします。

ということで、まずは焙煎機。

圧倒的な安定感があるスターター向け焙煎機

公式HPより引用

ダイニチ工業株式会社が展開するコーヒー豆焙煎機シリーズ。焙煎量が60g~120gと少量で焙煎度は固定された候補の中から選ぶ形式となっていますが、家庭でコーヒー豆の焙煎体験をしながら飲むのであればこれで充分かも。そしてなによりスターターキットとして優秀な価格設定、2025/9/23時点で公式オンラインショップで34760円~購入することができます(12段階焙煎度が選べるものは99,990円)

ダイニチの(ブースは(1F)1109)です。

昨年嵐のように販売実績を重ねたLINK

昨年のSCAJで販売(予約)され、多くのロースターが購入したNucleus Coffee ToolsLINK Sample Roaster(焙煎量50-100g)。

最大の特徴は焙煎プロファイルを自ら組み立てる必要がなく、生豆の情報をスマートフォンアプリに入力することで最適な焙煎プロファイルを算出し、本体へ入力するだけで焙煎が可能なこと。また、パソコンに繋げば独自のプロファイルを作ることも可能です。

この手軽さから私の周りの人たちがこぞって買っていました。個人的には日本でIkawa(Panasonicが日本ではThe Roastという名前で販売していましたが、2022年に販売を取りやめました)にとって代わる存在になったのではないかと思っています。。

LINK Sample Roasterについては代理店であるFBC インターナショナル(ブース:(1F)2205)で確認できると思います。

小型焙煎機の優等生Aillio

焙煎量に対してのコスパが圧倒的なAillio。世界に多くのユーザーを抱え、焙煎プロファイルも共有されているため、初心者にもやさしい設計となっています。シェアロースターもこれなので、スムースな意向を考えた場合はこれ一択です。特段の不満は、、、まぁ、使ってみると火力や排熱等で少し悩みはあるのですが、それも最新機種ではだいぶ軽減されていると聞くので、これは有力な候補と考えています。

Aillioについては日本の取扱会社であるノーザンコマーシャル(ブース:(1F)2301、(4F)4204)R&D ESPRESSO LAB(ブース:(1F)1404)で確認できます。

実力は未知数だけど、面白そうな新商品CaVers(キャバーズ)

公式HPより引用

大阪の穴織カーボン株式会社株式会社モトヤマが共同開発した新しい焙煎機。各々が持つカーボン技術と電炉技術を重ねた結果、既存の商品にはない高品質な焙煎機CaVersが誕生するとのこと。2025年に発売と公式HP掲載のパンフレットに記載がありますが、その他わからないことも多いのでこの機会でいろんなことを聞いてみたいと思っています。(ブースは1501)です。

価格競争力とデザイン性に優れるトルコのBESCA

BESCA公式HPより引用

こうかくと安かろう、悪かろうと思われるかもしれませんが、日本への導入実績を多数もち、また世界の展示会で販売を行っていても利用者から不満の声は聞こえてきません。大きさも1kg~10㎏まで商品ラインナップも充実しています。個人で輸入しないといけないため、その手続きだけがこわいという感じでしょうか。ただ、この辺も公式HPをみると充実しているように見受けられますし、相談できる窓口もきちんとあるようです。

(ブースは2102(1F))です。当日はBESCAのアドバイザー的な役割を担っている方もいらっしゃるかもしれないので色んな情報を確認してみるのも良いかもしれません。

安心・安定の憧れブランドPROBAT

PROBAT公式HPより引用

新品・旧品いずれにも多くのファンを抱えるPROBAT。国内利用者も多く、アフターサポートも充実しています。そのかわりお値段はお高め。ただ、それでもお値打ち以上のパフォーマンスをたたき出すという感じでしょうか。

SCAJ2025では日本の代理店であるDKSHジャパン(ブース:2106(1F))でP01・P05・P12を実機展示されているとのこと。

その他、気になる機器

少し関係ないのですが、業務効率化ツールとして2つ個人的に興味深く思っているツールがあります。

生豆選別機

avercassoは台湾を拠点とするスタートアップ企業で、コーヒー業界で生豆の選別にAIを活用した最先端技術を提供しています。そして、その技術を形にしたのが会社名にもなっているコーヒーなまま豆自動識別機CS Oneです。SCA基準の欠点豆を99%の精度ではじいてくれる優れもの。ちなみに動画上では250g(2000粒)を3分30秒で峻別しています。

人間も素早く峻別することは可能だと思いますが、蛍光灯、マット、椅子、集中力を用いないとだめなので、この手間が省けるとなるとほしいと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。去年の商談会では100万円以上はするとのことをお話として伺った記憶がします。また、ターゲットとしては商社や中規模ロースターのサンプルテスト等を想定しているとのことだったので、うなってしまいましたが、そのうち、値段下がらなないかなと思ったりもしました。

いずれにせよ、今年もavercassoは(ブース:2004(1F))出展してアップデートした姿を披露してくれるようなので興味ある方は機能と値段のヒアリングをしてみてはいかがでしょうか。去年、ブースには開発担当の方等がいらして熱心に説明されていました。

コーヒードリップバッグの自動包装機

コーヒーのドリップバッグ自動機器等を手掛ける株式会社ナサ(本社:東京都神田)が手掛けるコーヒードリップバッグの小型自動包装機です。コーヒーショップの主戦場はやっぱり豆売りです。そして、これに関連する作業はとんでもなく多く、負担となっているのも事実でしょう。コーヒー豆の計量、注入、封締め等。これが自動化されたら、なんて楽だろうと思った人も多いはず。

店舗型生産向けドリップバッグ包装機「tomte.DB1」であれば必要な時に必要な数のドリップバッグを、一個から店舗で気軽に作れるようになります。

と、絶賛していますが、HPで公開されているお値段は220万円(税込、2025/9/23確認)でした。個人というよりも人を複数人雇っている中規模ロースター以上でないとその前に投資すべきものがあるだろうと怒られそうですが・・・。これによって人員を他の作業に配置できればお店の収益機会がさらに増える可能性もあるのではないでしょうか。株式会社ナサの(ブースは4102(4F))です。

最後に紹介した機器の値段はいずれも高いですが、人ひとり分の給与と考えて回収するイメージをすれば決して高い投資ではないと思われます。

ちなみに焙煎機関連で興味ある方はCoffee VillageにもKaleido Sniper Coffee Roaster(V120)等が出展しているので企業ブースだけではなく、Coffee Villageも一通りみることをおすすめします。

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