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文学

  • 2020年11月12日

【本紹介・感想】誰が問題から逃げちゃいけないと決めた?逃げるのも悪くない『LESS(レス)』

内容 この物語の主人公であるアーサー・レスは、30代で小説『Kalipso(カリプソ)』を書きあげ、まずまずの作家デビューを飾っていた。その後書いた小説の売れ行きや評価は必ずしも芳しくなかったが、それ多くの作家も似たような状況。しかし、そんなレスが執筆中の最新作にとうとうエージェントが色よい返事をし […]

  • 2020年3月12日

【本紹介・感想】NYに住む作家は今日も悩みながら生きていかなければならない『THE FRIEND by Sigrid NUNEZ(友だち)(洋書)』

あらすじ 文筆業の師でもあり、良き友でもあった作家が突然の自殺でこの世を去った。世界的なベストセラー作家だった彼の死は周囲の人に多くの悲しみを与えた。ただ、彼と付き合いのあった人の中で私ほど彼の死について考える人はいないんではないだろうか。それは彼が付き合った多くの学生や元妻、そして現妻も。彼の妻た […]

  • 2019年11月29日

【本紹介・感想】理不尽な戦争に翻弄される少年とその家族を描いた『Stay where you are and then leave』

あらすじ 5歳の誕生日を迎えたアルフィーは父と母と3人でロンドンの郊外に住んでいた。父親は牛乳配達の仕事をしていて、その手伝いをしたくてしょうがないアルフィー。決して裕福ではないものの、幸せであたたかな家庭だった。 しかし、そんなアルフィーの周囲には不穏な空気がすでに漂っていた。ドイツが各地に進出し […]

  • 2019年11月20日

【本紹介・感想】ストレートがデフォルトって誰が決めたの?少なくとも僕はそうじゃない『サイモンvs人類平等化計画』

あらすじ サイモンはジョージア州アトランタ郊外の高校に通う16歳。大学生の姉と中学生の妹の間に生まれ育った。誰から見ても幸せそうな家庭に育ったどこにでもいる恵まれた白人の男の子。高校では演劇部に所属しながら、クラスにも溶け込んでいる。本人いわく、小説とかに出てくる「主人公の親友」くらいにはうまくやっ […]

  • 2019年6月28日

【本紹介・感想】本の登場人物が語りだすインテリアのこだわりとは『文学の中の家』

内容 本書では、著者がインタビュアーとなって古今東西の有名な文学作品の登場人物たちに自宅やよく知っている家について聞いています。 とある章ではロンドンの都会に住むワトソン博士にインタビューをし、とある章では選ばれた騎士たちが集う城で城主のアーサー王から話を聞いています。中にはツリーハウスといえば聞こ […]

  • 2019年5月16日

【本紹介・感想】人類のお供パンはいかに愛され、ここまで普及したか『パンの歴史(「食」の図書館)』

内容 パンの起源と思われるものが人間によって食べられるようになった頃から、現在に至るまでのパンに纏わる歴史や逸話を、様々な文献や専門家の助言を通じて、まとめている意欲的な一冊。 参考文献や確認を求めたした専門家たちは多岐にわたり、考古学、実験考古学、文化人類学、美術、文学、民俗学、哲学、料理研究家、 […]

  • 2019年5月9日

【本紹介・感想】アメリカの出版事情と出版人たちを知ることができる『ベストセラーはもういらない ニューヨーク生まれ 返本ゼロの出版社』

内容  本作は、ニューヨークに拠点を構え、90年代に日本向けに洋書紹介しながらアメリカの現状を伝える雑誌『アメリカン ブックジャム』を創刊する一方、日本の出版物をアメリカの出版関係者に紹介して、日米出版界の橋渡し役を担ってきた秦隆司さんが、アメリカ出版業界についてまとめたもの。  日本の出版業界に対 […]