目次
【内容】
日本では『地ビール』として、近年普及・定着しているマイクロ・ブリワリー(小規模醸造所)もしくはクラフト・ブルワリー(職人・手作りの醸造所)によるビール醸造の文化。
その中でも世界的な成功モデルの一つして知られるのが、本書の主役となるアメリカ・ブルックリンにあるブルックリン・ブルワリーです。
ブルックリンにはかつて多くのビール醸造所がありました。それが土地の値上がりや中心地の変化、そしてそれに伴う人材の流出や治安の悪化が起こり、いつしかビール醸造所が全てなくなっていました。そんなブルックリンにもう一度ビール醸造の灯をつけるべく挑んだ人こそ、本書の著者スティーブ・ヒンディ氏で、ブルックリン・ブルワリーの創業者の一人です。
この本ではスティーブがブルックリン・ブルワリーを創業するまでにどういうキャリアを歩んできたか、なぜチャレンジしたのがビール醸造だったのか、そして、どうして治安も悪く、地価だって安くないブルックリンという地で起業したのか、その後の企業経営はどういったものだったのか、が描かれていて、どれをとっても読み応えのある内容となっています。
この本を読めば、ブルックリン・ブルワリーのスピリットに触れられるとともに、過去の実績、現在の繁栄、そして未来への展望がわかります。さらに、彼らのビールを知っている人はよりおいしく、知らない人は彼らの文化を思いながら試したくなる、そういう本だと思います。
ビールでブルックリンを変えた男 ブルックリン・ブルワリー起業物語スティーブ・ヒンディDU BOOKS2020-04-30
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