【本紹介・感想】流山散策のお供に『はしもとあやの流山本町クスッとおさんぽ絵日記 Vol.1』

【内容】

6kmに満たない流鉄流山線に乗車すると楽しい気分にさせてくれます

この本は、流鉄流山線、平和台駅から流山駅に至るまでの昔から続く、流山市街地の観光地をセレクトしてイラスト化し、解説とともにまとめたZINE(有料・小冊子)です。

本誌を携えて、旧街道沿いを歩けば散歩が少し楽しくなるだろうし、一度目に訪れる店も一元さんじゃない気分になれます。そして、流山本町にあるお店や観光スポットもより見つけやすくなるはず。そんな一冊です。

【感想】

本書でも触れられているしめ縄。実際に訪れてみるとその大きさと迫力に驚かされます

はしもとあやさんが描くかわいいイラストとともに、手作り感のこもった解説を読むと流山本町周辺のイメージがよく頭に入ってきます。

私も何度か流山を訪れたことがあるのですが、知っているお店も知っていないお店もありました。また、知っていても立ち寄ったことのない、いわゆる入るのにハードルの高いお店も見られました。この小冊子を読むと、そういうお店に対してもより親しみを覚えることができ、立ち寄ってみたくなる気がします。

そのためこの本は、流山を初めて訪れる人も数回訪れている人にも楽しめる内容になっています。なにより茶目っ気あふれるアットホームな雰囲気漂う紹介文は流山の居心地の良さをとてもよく表している気がしました。

本書でも紹介されている一茶双樹記念館。写真では伝えきれない柔らかな趣がよく表現されていました。

ちなみに作者のはしもとあやさんが所属するコミュニティスペースmachiminという所属していて、英語翻訳できる方がこのzineに英語の文章を併記しています。

併記している英語は基本的に日本語の文章と同じものなんですが、たまに本文よりディテールに及んでいたり、ざっくりしているところがあり、これまた良い味を醸し出しています。個人的に好きだったのは浅間神社に関するくだり。英語の冒頭は以下の通りなのです。

Fujizuka in Sengen Shrine (not Asama Shrine!) was made using lava and soil from Mt. Fuji…

はしもとあやの 流山本町クスッとお散歩絵日記 Vol. 1

ふむふむと読んでお気づきの方もいらっしゃるでしょう。そう、かっこの中の文章、“あさま神社ではなく、せんげん神社だよ”というくだりは漢字を読めるから理解できるんですよね~。海外の人は感じ読まない前提のはずなのに・・・というのも愛嬌な気がします。

流山浅間神社の富士塚は微妙に整備されていないため、登るのも一苦労でした。。
訪れるきっかけになるような情報がきっちり書かれています。現地に行けば由緒に関する看板もありますし、流山市立博物館もありますので知識を相互補完できます。

そして、こういう愛らしい文章が、日本語、英語どちらにも結構あって思わず笑顔になれます。

でも、この本があれば確かに基本的な流山本町の観光案内を英語でできるようになるだろうし、英語圏の方とのコミュニケーションも広がるんだと思います。

今後、ここで取り上げられなかった観光スポットやお店をまとめたVol.2も刊行予定とのこと、流山を再び訪れて発見したら購入したいと思います。そうしたら、また流山観光の幅も広がりそうです。

【ZINEを購入したお店】

流山駅からほど近いところにあるカフェtronc。庭には様々な植物が来訪者を迎えてくれます。

この本を購入したのはこの本が紹介した流山にあるtroncという美味しいカフェとコーヒーが飲めるカフェスペースです。そして、そんなtroncの店内の棚ではお土産用のフィナンシェ等の焼き菓子と共に千葉に纏わるzineが入れ替わりで販売されています。

特に暮ラシカルデザイン編集室の房総カフェや関連書籍はここで出会っていくつか買いそろえることになりました。皆さんも流山観光をする際、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

【本に関連する情報】

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