SCAJ主催初級カッピングセミナー体験報告

当日のカッピングの流れ

 ~8483~8079~7574~6867~
#1 1 5  4
#2  64
#3  343
#463  
コーヒー豆 #1;Extra Prime Washed (Guatemala)、#2:SHB, ウエウエテナンゴ(Guatemala)、#-l(Kenya)、#スマトラ・マンデリン(Indonesia)
講師陣:#1: 67-68、#2:87.5-88.5、#3:68-71、#4:80~82

今回対象となったのはメインストリーム×2、SP×2(使用された豆は上の通り)

午前中に行われた1回目のカッピングは講義の確認を行いながら、カッピングフォームに点数をつけていきます。たっぷり時間があるので初めての参加だとしても冷静に行えうことができます。一通り終わったら、席に戻り、点数計算等を終えます。その後講評タイム。各受講生に自分がつけた点数について挙手をさせ、上の表を埋めるとともに感じ取ったフレーバーや味を書き込んでいきます。

このとき、自分とほかの受講生との点数・感じた味等の差異について確認したりすることとなります。その後、講師陣の点数とどれがSPだったかが開示されます。また、この際に各カップから感じ取ることができるであろう風味特性や味の特長についてフィードバックがあります。このとき、感じられなかったこと、感じられたことを覚えておいて復習すると非常に役立つと思います。

1回目のカッピングはみんな恐る恐る点をつけている感じでした。カッピングに慣れている人も慣れていない人も会場にいるのでそうなりますよね。参加者によって点数がばらけるかもしれませんが、誰も気にしません(というか自己紹介もしていないので気にもなりません)。

それよりもここで率直な点数をつけて、なぜその点数になったか、もし講師を含む他の人と乖離していたら、その理由を理解することのほうが自分のためになります。どういう場合でも、回数を重ねる毎に他の人、もしくは講師陣と点数が収斂していくと思います。

ちなみに個人的に課題だったのは、84~77点ぐらいにスコアが集中してしまうということ。コマーシャル(メインストリーム)についても、まぁ、このくらいは飲んだことあるしな、と思って点数を少しずつ上げてしまっていたんです。本来はあるべき点数にすべきなのに、何となく調整してしまったのは反省点です。

第2セッションではコーヒー豆を総入れ替えして再びカッピングを行います。

使われたコーヒー豆は以下の通り。

Peru COE 2021 Washed Mix、 Colombia Villa Fatima Bourbon washed、Guatemala SHB washed、Brazil NY2 natural (この時は講師陣の点数をメモするのを忘れてしまったので上のような表は省略させてください(すみません))

第2セッションは1回目のカッピングを踏まえるので、だいぶ手つきはなれます。同様に表を作成、他の受講生や講師陣の点数とすり合わせを行い、休憩を挟まずに第3セッションへと進むことになります。

第3セッションでは一つのコーヒー豆を入れ替え、それを含めてカッピングすることとなります。とてもチャレンジングで楽しいセッションです。

つまり、①第2セッションと同じコーヒー豆の同定、②異なるコーヒー豆が他と比較してどの程度の点数をつけるべきか、という2つの課題を同時にチャレンジすることとなるんです。

このときはBrazil NY2 natural ⇒ Brazil COE 2021 Natural mixという変更でした。

前回明らかに質の悪いコーヒー豆があったのに、それがなくなっていたことにびっくりしてしまいました(だって、これは間違いなくわかると思っていたのですから)。

そして、もう一巡すると明らかにそのコーヒー豆が消えたなと確信しました。本来はそういう探り方ではなく、よりフラットな方法で判断すべきだったのですが、これも課題のひとつだな、と改めて考えました。

第3セッションについては講師陣と受講生が個別にフィードバックを受けることとなります。個人的に感じられなかった風味や味、こんな味が感じられたのだが、とかの質問はこの時にまとめてするのもいいかもしれません。非常に濃密な時間となります。

 

その後、講師の方が全体について講評をして終了という流れになります。

参加しての感想と反省点

イメージです。当日の写真は撮っていないので別セミナーでのカッピング

今までコーヒーショップやセミナーでカッピングを行ったことはありますが、今回のセミナーに参加することで、何がオーソドックスなものかについて改めて学ぶことができてよかったと思います。

さらにブラインドティスティング、講師陣やほかの受講生とのスコアとの乖離地修正等、多くの良い点がありました。値段に見合ったセミナー、もしくはそれ以上の価値があるんじゃないかと思います。

一方で、反省点としてはこういうメモを書くとよくわかるのですが、まだ一部欠落しているところもあるのでその辺の解消が課題でしょうか。また、今回はキャリブレーション(冒頭でヘッドジャッジ(今回の場合は講師)が点数をいうこと)があったのですが、それは上述のようにSPとメインストリームということぐらい。この区別の場合、幅があり、また選定された豆をどこまで下につけていいのかというところにありました。この辺の点数のつけ方についてさぐるのではなく、きちんと自分なりの尺度をもってつけられるようになるといいなとも思いました。

いずれにせよ、普段のコーヒーセミナーでは感じられない緊張感と楽しさが経験でき、全体としてはとても満足のいく内容でした。また機会があったら参加してみたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。みなさんのカッピングライフについても下にコメント頂けると嬉しいです。

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