コーヒー豆について
今回、購入したのはmi cafetoがプロデュースするCoffee Huntersからでている『DT, Doi Tung, Catimor/ Typica, Thailand(ドイ トゥン、 タイ、カティモール、ティピカ)』です。
かつてアヘン栽培が盛んだったタイ、ミャンマー、ラオスの三点を結んだ地域はゴールデンベルトと呼ばれていました。そして、タイ側の国境付近に位置するのがドイ トゥン。ドイ トゥンではアヘン栽培が地域から一掃されると、タイ政府主導のもと、マカデミアンナッツとコーヒー栽培がされるようになりました。
ただし、タイの都市部から遠く離れ、かつ標高900-1350mの奥地にあるドイトゥンでのコーヒー栽培は非常に厳しいものでした。その後、品質向上のため、2014年からmi cafetoの創業者川島 良彰さんが現地農園をサポートするようになり、2018年からCoffee Huntersとして日本に提供できるようになったものとのこと。
様々な困難を経て日本に届くようになったコーヒー豆、そういうストーリーも知るとより美味しく感じられる気がします。
コーヒー購入場所
元町にある『mi cafeto』で購入。こちらは1階が豆販売場所で、2階が喫茶スペースとなっています。なお、他の実店舗でも、またオンラインストアでもこのコーヒー豆は購入することができます(詳細は下記情報を参照ください)。
試した飲み方と感想
mi cafeto ではコーヒー豆を購入すると「How to Drip」という一枚紙をくっつけてくれます。mi cafetoではウェイブドリッパーを使い、中(~粗挽き)、20gで150mlを抽出することをお勧めしています。
個人的にはウェイブドリッパー(1人用)だと、抽出に時間がかかってしまうので本当に粗めの挽きでいいかも。ちなみに私は以下の方法で飲んでみました。
ドリッパー kono 250, 300ml-180, 250ml
hario v60 250-150ml
ウェイブドリッパー 250-180ml
(参考)豆の量:5g:46粒
温度はいずれも89℃-90℃、3分-3分30秒を目安に落とし切っています。
個人的にはharioで飲んだのが美味しかったです(konoとウェイブドリッパーは慣れていないのでそのせいもあるかも。特にウェイブは簡単なようで難しい気がします)。
香りはトウモロコシ、もしくはコーンスープのよう。それにともなった控えめな甘みも感じられます。
また、舌の上に残るざらつきと共にしっかりとしたミネラル成分を感じることができ、どこか落ち着く牧歌的な味がしました。説明文のところに書いてある、「仕事の合間など、ほっとしたいひと時に最適な味わい」というのがとてもあっている豆でした。
ちなみにしばらく置いて熱が下がるとライチの酸味成分を抽出したような柔らかなすっぱさも感じられました。そんなふうに色んな角度から楽しみました。
ショップ情報
mi cafeto HP: https://www.mi-cafeto.com/
通販サイトHP: http://shop.mi-cafeto.com/
Doi Tung 豆: http://shop.mi-cafeto.com/fs/micafeto/coffeehunters/doi_tung
Hunter シリーズの豆はそこそこのお値段はしますが、きちんと密閉されたペットボトルに保存され、デザイン的にも優れているのでお勧めです。
もちろん非日常のGrand Cru CafeやPremier Cruをコーヒー好きの方に贈答品として送るのも喜ばれるかもしれません(なかなか、この値段のものを日常的に飲むのは難しいですからね(笑))。興味がわいたらサイトをチラ見したり、店舗を訪れてみてはいかがでしょうか。
タイとコーヒー豆
今回購入したコーヒー豆はタイ産のものです。個人的にはタイについてコーヒーの生産国としてはあまり馴染みがなかったのですが、調べてみると少なくない量を生産していました。ただし、多くはロブスタ種でインスタントコーヒーの原料となっているようです。また、生産量の半分程度は国内でも消費されているとのこと(国内消費等の根拠となっている論文は2002年に作成されたのもので当時とは大幅に比率が変わっている可能性はあります🔗)。
タイの国力を鑑みれば、コーヒーの国内消費量および比率は増えるでしょうし、今回紹介したアラビカを中心としたコーヒーのブランド作りにもすでに力を入れているかもしれません。ただ、直近でコーヒーの耕作面積を減らしているのは気になるところです。また、現地ではアグロツーリズムにも注力しているようで、ゴールデンベルト地帯でのコーヒー及びマカデミアンナッツ栽培に力を入れていた財団の報告書からもその様子がうかがえます。
まだまだタイにおけるコーヒー栽培は成長の余地があるようなので今後どのようになるのか楽しみでもあるところですし、個人的も注目していきたいと思います。発展途上のようですが、
参考:MELF HP: http://www.maefahluang.org/