• 2020年11月6日

【本紹介・感想】ビール醸造にかけた人たちの『ビールでブルックリンを変えた男 ブルックリン・ブルワリー起業物語』

【内容】 日本では『地ビール』として、近年普及・定着しているマイクロ・ブリワリー(小規模醸造所)もしくはクラフト・ブルワリー(職人・手作りの醸造所)によるビール醸造の文化。 その中でも世界的な成功モデルの一つして知られるのが、本書の主役となるアメリカ・ブルックリンにあるブルックリン・ブルワリーです。 […]

  • 2020年10月30日

【本紹介・感想】医療現場の痛ましい現状を綴った『This is Going to Hurt: Secret Diaries of a Junior Doctor(邦題:すこし痛みますよ)』

【内容】 この本はイギリス1の産婦人科医になりたてのアダム・ケイさんが綴った日記を編集したものがベースとなっています。 イギリスの社会福祉は「ゆりかごから墓場まで」というキャッチコピーでも知られる国民皆保険制度がベースとなっています。国民の誰もが信頼できるかかりつけ医をもち、大病院のお医者さんに対す […]

  • 2020年10月20日

【本紹介・感想】昔からの製法で日本酒を作る酒蔵が気づいた『発酵道』

本書は以前に池尻大橋のレインボー倉庫で営業されていたCafune Books(cafunebooks.com)で購入しました。ブックカバーと一緒にいただいたしおりはいずれも緑を基調とした落ち着いたものでとても気に入っています。現在、Cafune Booksは実店舗での営業は行っていませんが、店主さん […]

  • 2020年7月7日

【本紹介・感想】もしもの時へのバックアップとしての『里山資本主義』という考え方

内容 私たちが思い描いていた未来は、グローバル化が進み、最大効率が発揮する社会だった。安価なエネルギーを遠くの地から調達して効率的な発電網を全国津々浦々に敷いて生産物に最大限の付加価値をして輸出すれば、富は蓄積されていく。そういう明るい未来だった。 それがギリシャ危機やリーマンショックで打ちのめされ […]

  • 2020年7月1日

【本紹介・感想】色んな人が交差する場所となった『わたしの小さな古本屋』

内容 1993年、当時21歳だったこの本の著者である田中美穂さんはひょんなことから会社を辞めることとなった。彼女に残ったのは退職金を含め、約100万円。少し休職するでもなく、転職活動をするでもなく、彼女はやめることを決めた日にすでに不動産屋で店舗物件を探していた。そんな彼女が始めたのが古本屋。屋号は […]

  • 2020年6月24日

【本紹介・感想】ずっと刺激的であり続けた『本屋はサイコー! (新潮OH!文庫)』

内容 本書は本屋界隈では知らない人はいらないであろう千駄木と根津のちょうどあいだにある往来堂書店を立ち上げた安藤哲也さんによるものです。 安藤さんは新卒で出版社に入り、以来、出版営業の道を歩むようになります。実用書系出版社、音楽系出版社、そして新卒採用を得意とする広告代理店が抱えていた出版部門、いず […]

  • 2020年6月17日

【本紹介・感想】喫茶店が無性に恋しくなるZINE『喫茶 ふしぎ探訪-Exploring Wonder Cafe-』

「喫茶」は赤と青のページがいつまでも印象に残るZINEでした。このZINEのどこかに昭和レトロや大正ロマンを感じるのはきっと私だけではないはず。 内容 『喫茶』は街の喫茶店を赤と青の孔版印刷で伝えるZINE(リトルプレス)です。 紹介されるお店はタイトル通りすべて喫茶店。中にはカフェにジャンル分けさ […]

  • 2020年6月9日

【本紹介・感想】新しい生き方がある『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』

【内容】 高校卒業後、フリーターを7年間経験、その後大学に通って30歳で新卒社会人となった本書の著者渡邊格さん。彼が就職したのは父に紹介された有機農産物の卸販売会社だった。渡邊さんはそこで行われる業界の商慣習や納入業者とのもちつもたれつの関係に世間への疑問を深めていくこととなる。 そして、とある日渡 […]

  • 2020年5月29日

【本紹介・感想】西洋の日本人論に一石を投じた茶の精神とは?『The Book of Tea(茶の本)(BLEILER版)』

内容 本書は、西洋化が急激に進む明治時代にあって、東洋の伝統美術の優れた点を指摘し、日本美術の保護・再興に取り組んだ美術史家(美術評論家)岡倉覚三(天心)によるもの。岡倉はフェノロサに師事したのち、国内の芸術振興に貢献するも、一部の人々の不興を買い、アメリカに活動の拠点に移した。本書はそんな岡倉が西 […]