ざっくりと出展した主な目的を分類してみる
各社、様々な意図をもって参加しているように見受けられました。物販を行っているところは当然売上がたたないといけないわけですが、それ以外にも割り切って参加しているところも多かったように思えます。
ということで、ざっくりとではありますが、出店特徴があるものをいくつかの形態に分けてみました。
お得感をアピールしつつ販売

とにかくお買い得な豆を販売。この代表格はウエシマコーヒー。新鮮なコロンビア豆を中心としたブレンドを140gを5パックで2000円とか。他社にはまねできないお買い得感でした(両日とも完売していました)。また、ドリップバッグをセット販売することでお得感を演出しているところも。この辺は大量ロットを扱う規模の会社ならではかもしれません。
もちろん、これで味を好きになったら、継続的な購買も期待できるはず。
パフォーマンス、というか実演販売

各社とも現地で抽出しているブースが多かったのですが、その中でも人気なのは当然WBC等の大会系ブリュワーを擁していたサザコーヒー。あと、ウエシマコーヒーもSCAJで同じの方がサイフォンを使って抽出していたり、パフォーマンスが良かったです。もちろん、前のページで紹介した昴珈琲とかもここに入ります。
大会系の豆を使った呼び込みから始める

今回、シングルオリジンの豆で勝負をしようとしている会社は少なかったです。基本的にはお店が提供するブレンドで勝負といった感じでしょうか。ただし、いくつかのお店が有名なコーヒー豆品評会であるCup of Excellence(COE)のコーヒー豆を使っていました。
確かに今回のイベントの客層には通に人気の農園より、品評会で上位の成績をおさめたというほうがプレゼンしやすいし、伝わりやすそうな感じがしました。そういう意味ではサザコーヒーがそういう豆を扱っている筆頭格かもしれません(実際私の友人もコーヒー豆を購入していました)。

あとKALDIもCOEを扱うと同時に店売りしていない特殊な豆を披露していました。個人的にはKALDIはオンラインに面白い豆をそろえているので注目だったりするのですが、こういうところでPRできるといいですよね。
SNSフォロワー獲得やディカウントチケット配布系

ドリップバッグからコーヒーゼリー、様々なものがフォローすると配られるようになっていました。上で紹介しましたが、ソフトクリームを配布していた美鈴珈琲も割引券を配布していました。
もちろん、SNSについては一部の人たちはもらってすぐにフォローを解除しちゃったり、お店を訪れることはないかもしれませんが、それでも好印象を植え付け、接点をきちんと持つというのは強いと思います。また、こういうのは資金に余裕があって長期的な関係を構築できる中堅以上の会社でないとできないかも、なんておもったりもしました。
自社の取組PR

キーコーヒーは販売をせずに自社農園のPRをしつつ、試飲した人にガラポン抽選を行っていました(ついでにSNSもフォローしてもらえばいいのに、なんて思ったりもしましたが…)。また、アートコーヒーは自社が取り扱うフェアトレード・レインフォレストアライアンス商品の説明を行っていました。
また、一部企業ブースもこれに類する感じでしょうか。必ずしも販売に繋がらなくとも顧客との接点を持つという感じでした。あと面白いところでは明治安田生命が参加して簡単な健康チェックを行っていたところ。コーヒー豆は健康に良いという側面をよく注目されますし、それを目当てで飲んでいる人も多いのでそういう接点を構築する狙いがあるのかな、なんて思いましたが、変化球的な企業はそれだけで注目を集めるので異業種からの参加も大いにありなんじゃないかとも思えました。
こんな感じに分類できるかなと思ったわけですが、今回の『コーヒーサミット2025』は店舗に対して参加者がとてつもなく多く、どこも賑わっているかんじでした。だから、総花的な出店でもにぎわったと思うのですが、他のイベントだとやっぱり自社のポジションって大事なんじゃないかなと思いました。
というのも以前参加したイベントで多くのブースが賑わっている一方、暇そうにしているブースもいくつか見かけることがありました。相当なコストをかけて出店しているわけですから、最低限の目標は必要なのかな、なんて思ったりもしたため、こんなふうにまとめてみました。
購入したもの

『コーヒーサミット2025』では普段接点を持つことのなかった多くのコーヒーショップのコーヒーを試飲することができて非常に満足でした!
残念ながら、自宅のコーヒー豆の在庫(冷凍保管)が増し増し状態だったのでコミュニケーションをとることができたお店を中心にドリップバッグをいくつか購入するにとどめました・・・。いろいろと教えてくださったお店さん、ごめんなさい・・。
ただ、そんな中でも個人的には以前記事で取り上げた『珈琲と文化』にたびたび寄稿されている昴珈琲店のドリップバッグと出会えてうれしかったです。購入したものは少しずつ家で飲んでいきたいと思います。
このサイトでは今後もこういうコーヒーイベントの様子についても随時お伝えできればと思います。
参考ウェブサイト: コーヒーサミット2025公式サイト、 COFFEE TOWN(東日本コーヒー商工組合運営)、全日本コーヒー商工組合連合会
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