何個のフレーバー・ホイールを知っていますか?

高品質コーヒーの評価に向くカウンターカルチャー版フレーバー・ホイール

The Counter Culture Coffee Taster’s Flavor Wheel(HPからダウンロード可能)

カウンターカルチャーはサードウェイブを代表するコーヒー会社です。ここが2013年に自社で作成したフレーバー・ホイールを発表、その後デザインの改良や内容の微調整を加えたものを2020年に発表しています(上にあるものもそうです。これはカウンターカルチャーのホームページでダウンロードできます)。

カウンターカルチャーが独自のフレーバー・ホイールを作成した背景として、SCAのフレーバー・ホイールに一部一般的でない語彙が使われていて、それらが消費者に分かりにくいこと、また良いコーヒーを評価するにはSCAのフレーバー・ホイールでは語彙が不足しているというものがありました。

そのため、高評価なコーヒー豆によく使われるフローラルの小分類はSCA版が3つだったのに対して、カウンターカルチャー版では8つに増えています。またフルーツの中分類もSCA版が4つだったのが、カウンターカルチャー版では8つとなっています。そして多くの語彙は馴染みのあるものへと置き換わっています。

彼らはこのようにフレーバー・ホイールを定義することによって、自身の扱っているコーヒー豆について顧客とコミュニケーションを取りやすいものにしました。実際、彼らがコーヒー豆の販売をする際にはこのフレーバー・ホイールを参考にしながら、語彙を選んでいます(オンラインショップリンク)。

実際、精製(プロセッシング)方法が発展する中で多くの個性的なフレーバーが誕生していて、SCA版のフレーバー・ホイールでは表現が難しいものがあるのは事実でしょう。そういう意味ではカウンターカルチャー版のフレーバー・ホイールはトレンドに沿ったものだといえそうです。一方で、このフレーバー・ホイールには多くのフレーバー表現があるため、利用者間での語彙に対するトレーニングが必須になるのは言うまでもありません。

参考:Coffee Taster’s flavor wheel

SCA Flavor wheel
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