コーヒー豆専門商社であるCafe Importsが作るCoffee Rose
SCAのフレーバー・ホイールはこれのみでは完結しません。コミュニケーションや評価する際には別途スコアリングシートを必要とします。もし、フレーバー・ホイールで確認できるフレーバーをピックアップすることで自動的に評価出来たら、それは便利ではないでしょうか。
こういう想いをベースに、コーヒー豆専門商社であるCafe Imports が開発しているのがCoffee Roseです。現在、アプリも公開されていて、登録すればだれでも利用することができます。このアプリの画期的なところは対象となるコーヒーに存在しているフレーバーを全て入力することで自動的にスコアがつくということです(食品業界で使われるCATA形式をベースとしたスコアリングモデルを使っています)。なお、スコアの構成情報やアプリの詳細については白書が出されていますので興味があったらチェックしてみてください。
SCAのカッピング・フォームでは同じフレーバーが記載されていてもスコアリングがブレることがあり、このブレは透明性に欠けるとCafe Importsの担当者は指摘していて、これをCATA形式のCoffee Roseでは除外できる主張しています。
上のことに加えて、スコアをつけるときリバース・スコアリング(最終得点から逆算してスコアをつけること)がしばしば問題になるので、それを避けられるのもの大きなメリットだと思われます。
一方でスコアの背景をきちんと理解し、Coffee Roseにある語彙に関する嗅覚トレーニングをしないと使いこなすのは難しい側面があります。
いずれにせよ、興味が少しでもわいたら使ってみてはいかがでしょう。
参考:Where Sensory Science Intersects Specialty Coffee by Ian Fretheim,