どんな映画をどんな人がみたか?
『ニューヨーク公共図書館エクス・リブリス』は、ニューヨーク公共図書館(New York Public Library “NYPL”)の日常について、たっぷり3時間25分(205分)のドキュメンタリー形式でまとめた映画です。
映画には、NYPLの本館・分館に勤める幹部や職員、図書利用者にセミナー受講者、図書館としての機能や所蔵物、NYPLに関係するありとあらゆる人とものが登場します。
そんな映画が、本国アメリカで紹介されたのは2017年でした。 日本での上映は山形ドキュメンタリー映画祭上映作品(リンク)として2017年10月の公開が最初で、私が調べた限り、今回はそれ以来の公開となっています。鑑賞後にtwitterを確認したら、その時以来、2回目の鑑賞となった方もいらっしゃたようで、改めて本作の凄さを感じました。
そんな熱狂的なファンを抱える映画を、私は今回初めてみました。そして、3時間を超える映画も久々。休憩の10分もいれて、映画を観終えたあとに時計を目にするとびっくりするくらいの時間がたっていました(笑)。
ちなみに岩波ホールを訪れたのも約1年ぶり。前回訪れたのは去年上映されたマルクス・エンゲルス(リンク)でした。念のために申し上げておくと私の政治的スタンスは中立です。彼がどういった背景で資本論を書き上げたのかなというのに純粋に興味を持って訪れただけですので、下に続く記事もそんな興味からなので悪しからず。
いつの回を観た?
感想を書いている私は、封切初日(2019年5月18日)、しかも初回(10時15分~)を岩波ホールで観てきました。
正直いうと、そこまで熱心な図書館ファンでも、NYPLファンでもないのですが、図書館がもつ雰囲気や空気が好きで、この映画の予告を観るたびにこれは観なければという、よくわからない使命感に捕らわれていました。そして当日の朝、思い立って観に行くことを決意しました。
私が岩波ホールへ到着したのは9時45分頃。いつも通り、神保町駅A6出口から岩波神保町ビルに向かったのですが、すでに入口から外へと続く列ができていました。
外で作業仕事をしているお兄さんたちは、”何の列?”とか、”NY行ったことある?”とか、話しながら何かの搬入作業を続けていました。列が好きかどうかは置いといて、それが話題を提供するのはいつも面白いですよね。
さて、そんな話を聞いていると、窓口がいつもより早く10時前に開くことになったとのアナウンスがなされました。本当に盛況のようです。私も無事にチケットの購入をすませ(整理番号は81でした)、10Fの岩波ホールへ。このビルの歴史あるエレベーターに乗るのはいつもドキドキします。
会場につくと前売り券を購入した方々の列もできていました。チケットのもぎりをすませ、ホールに入るとそこには大入り満員の会場がありました。
さて、次から少し映画の内容を振り返ってみたいと思います。
まだご覧になっていない方はネタバレになりますので、冒頭だけ読んで次のページへ移っていただければ幸いです。もしご覧になった方であれば、本編を振り返るように読んでいただければ幸いです。
私としてはいずれの方にもスクリーンへ誘えればな、と思いながら感想を綴っています。