元町中華街から元町ショッピングストリートとは反対のほう、そして山下公園を背にして少し歩いて新山下運河を超えると今日の施設、ホームズ新山下店があります。
週末、こちらのほうに進むと、すれ違うのは主に横浜ベイホールに用事がある人でしょうか。推しの応援グッズを持った人、もしくは購入した物販をいれたバッグを持った人たちとすれ違うことが多く、観光客と思しき人たちはまばらです。
ホームズ新山下店について
ホームズ新山下店が入っている建物は1Fに入るホームズがメインのテナントで、他にもディスカウントスーパーのオーケーや百均のダイソーが、2FにはABC Mart、Right-on、しまむらなども入る複合商業施設です。中でも 注目なのがTSUTAYAと島忠のコラボスペースです。
場所は2Fの中央部。
このコラボ店は、島忠が家で過ごすような”体験型の暮らし提案”を目指す第一号店として、TSUTAYAが空間プロデュースするかたちで2018年12月7日にオープンしたものです。
利用者の生活がより楽しく、より豊かになるライフスタイル提案の場として、「寛ぐ」「眠る」「整える」「育む」などのテーマに沿った“12のルームスタイル”を作って、テーマごとに、家具・本・雑貨が融合した、日々の暮らしに寄り添った展示が行われています。
また、隣接する「WIRED KITCHEN with フタバフルーツパーラー」で購入したドリンクを 「TSUTAYA BOOKSTORE ホームズ新山下店」および12のルームで飲みながら本や家具を選ぶことができるようになっています。
面白そうなコンセプト店ですよね。では、実際のスペースをみていきましょう。
TSUTAYA BOOKSスペース
入口からエスカレータをのぼっていくと迎えてくれる棚。特徴ある椅子が並べられています。もちろん、これらも購入することができます。
そして動線に沿って歩いていくと WIRED KITCHENとTSUTAYA BOOKSへとつながります。
間接照明がファッション雑誌が展示されている書棚に向けられていていい感じ。しかも、幅広めの通路なので、ゆっくり本を選ぶことができます。 コロコロを引いてる方にも優しく、すれ違う際のストレスもありません。
左手は単行本や文庫等が配置され、右手は主に雑誌が置かれています。新刊の単行本も多く、海外小説の棚も他店舗に比べて充実のラインナップです。最新刊でない話題書も豊富です。このサイトでご紹介している本もちらほら。
そして個人的にも気になるのが飲料や料理本のコーナー。こちらもだいぶ充実していました。横浜というおしゃれな地域だからなのか、それともホームズとの共同店舗だからでしょうか(後述の12のコンセプトルームや1階の島忠での買い物とあわせて楽しめるスタイルです)。
他にライトノベルやマンガも置いてありますが、量はそこまでかも。ただ、話題の本をきちんと抑えた丁寧にラインナップでした。さらにお子さん向けのスペースもとても充実しています。
広々とした階段と人工芝のスペース。周りの棚には絵本が配置されています。お子さんたちが時に楽しそうに、時に真剣な表情で絵本に見入っている姿が印象的でした。もっと小さい子のためのプレイゾーンもあります。ご両親の方々が座ることができるスペースもちゃんと確保されてて嬉しい設計です。
様々なスペースがあると、家族で訪れて、30分後にレジ前に集合とか、色んな使い道ができるかもです。
TSUTAYAと島忠ホームズの共同スペース
そして、厳格な区切りはないものの、大きなディスプレイ棚を境に12のコンセプトルームのあるスペースへと変わります。
TSUTAYA BOOKSから続く通路がアクセントになりつつ、左右のコンセプトルームの見晴らしを確保してくれます。しかも真ん中の雑貨も面白いものばかり。
掃除が楽しくなるおしゃれな掃除グッズと本の組み合わせ。年末や新生活を迎えるにあたって重宝しそうな商品ばかりです。
本屋さん好きには見慣れたBIBLIOPHILICの各種グッズがおかれていました。ただ、ここまでそろっている店舗は珍しいかも。もちろん本カバーやトートバッグもあるので本とあわせて購入するのもいいと思います。
tak.のお皿と料理本の組み合わせもいいですね。tak.はここの展示を見て、初め買いました(ほかでも見たことはあると思いますが、何となくスルーしていたんだと思います)。軽くて、頑丈、しかも電子レンジ対応。良いことだらけの食器です。普段使いにぴったりです。
中央の通路から左右に目を向けるとテーマごとの空間が広がっています。
シアタールームの作り方はそれぞれ。座る場所に凝るもよし、投影機にこだわるもよし、音響空間にこだわるもよし、値段がはるからこそ少しずつ作り続けるのもありですよね。隣にはシアタールームに関連する本はもちろん、映画や音楽に関する本も置かれています。
グリーンがある生活はマンション暮らしの人にはあこがれかもしれません。私もあこがれます・・。でも、意外とベランダや室内で育てることのできる植物もあります。多肉やテラリウムなんかも。展示と合わせて関連本もばっちりです(1階にホームズの園芸コーナーもあるのでそちらとあわせてチェックするのがおすすめです)。
インテリアに凝り始めると少しずつ統一感がなくなっていくなんてこともしばしば。そういう時はおしゃれな家のコンセプトを勉強してみるのも。ここにはそういうヒントをくれる本も沢山置かれています。ELLE DECORやI’m homeは駅近くの一般的な書店にはあまりみかけないかも。
「おうちカフェのすすめ」スペースでは珍しいドリッパーやコーヒー器具も。この場所にもコーヒーやお茶の関連本があります。本棚ではあまり目立たなかった本も、こういう文脈で置かれているとついつい手に取ってしまいます。
ちなみにこのマークが置かれているソファーやチェアでは同じフロアにあるWIRED KITCHENで購入したドリンクが飲めますのでゆっくりと家具や本を選んでみてください。
ここでは一部のテーマをご紹介しましたが、12個のテーマどれもが楽しいです。たぶん、どこかしらにご自身の興味あるスペースが見つかると思います。このほかにも通常のホームズと同様に家具や寝具販売スペースもありますので、すでに目的が決まっている人はそちらへ直行するのもありです。
全体の感想だったり、思ったこと
このお店を訪れるといくら時間があっても足りないという印象を抱きます。私が訪れるときはだいたい他にも目的があって、それにあわせてくるので時間が限られているんですよね。それでも毎回1階も含めて面白い雑貨や本を購入しています。
ただ、正直言うとすごい意欲的なお店にも拘らず、まだまだ集客ができていないかなという印象も受けます。一部のお客さんは購入意欲旺盛で、店員さんと家具などの採寸を真剣に話していたので、そういう方々がゆっくり買い物できるのはいいかなとも思いますが、個人的にはもう少し賑やかなほうが好きです。
せっかく12のコンセプトルームや子供たちの遊ぶスペースがあるのに、イベントが一つもやっていないときは残念かも。
twitterを確認すると不定期でイベントを開催しているようなので、こういうイベントをもう少し頻繁にやって人を呼び込めるといいのにな、なんて思います。特に週末に行われるキャンプ設営会は面白そうでした。
さらに一周年記念のサイトでは週末が楽しみになる、ワクワク感がありました。
こういう企画を12のテーマごとにどんどん回していくと、固定ファンもできそうですよね。もしくはもっと身近に一つのスペースをきちんとした地元の団体に貸すとか。それで実演やセミナー、演奏会などがあったら本当に楽しそう。
個人的にはコーヒーの本が置いてあるところで、近くにある堀口珈琲から講師を派遣してもらうとか、神奈川県が地元のKalitaに器具実演してもらうとか。そういうのもいいな、なんて妄想が膨らみます。まぁ、この辺はコストとの兼ね合いだから難しいのかもしれませんんが。。。うーん、悩ましいけど、第三者としては今後の展開が楽しみです。
ちなみに蛇足ですが、島忠のIR資料をみていたら、こういう「モノからコト」への提案スタイルは新機軸としてPRもしていたので、そういう意味ではまだまだ発展段階なのかなとおもいました。
いずれにせよ、また元町方面に行く際に立ち寄って、今後の発展を見守りつつ、自分に合ったグッズを生活に取り入れていきたいと思います。
では、みなさんもお店を楽しんでみてください。
施設情報
お店について
島忠 ホームズ新山下店/TSUTAYA BOOKSTORE ホームズ新山下店
住所 : 〒231-0801 神奈川県横浜市中区新山下2丁目12−34
最寄駅:みなとみらい線 元町・中華街駅から徒歩約15分
最寄バス停: JR根岸線『桜木町駅』より横浜市営バス8・26・58・148系統乗車「貯木場前」より徒歩約5分
営業時間:10:00~21:00
その他:-
定休日:-
HP及びSNS等について
公式HP: http://homes-shinyamashita.shimachu.co.jp/
島忠 新山下店twitter : @shimaho_snymst
facebook:-(島忠のFBサイトに飛びます)
Instagram:-
島忠 新山下店としてイベント告知を一括管理しています。また、twitterではお買い得情報、イベント、店内の新ディスプレイ等もアップされています。フォロワーは少ないですが、頑張っている感じがして思わず応援したくなる感じ。ただおしゃれさと庶民感が混ざっているのでコンセプトは統一したほうがよさげですが…。でも、そういうところも含めて島忠らしくて微笑ましいです。