【内容】
本屋さん好き、そして読書好きな人たちがやりがちなことが積読(積ん読とも)。念のため、積読とは、本屋さんで購入した本を読まずに、それが溜まっていって積みかなっている状態のことを言います。
TSUNDOKU ZINEにはそんな積読状態にも関わらず、今日も本を買い続けている愛読家たちの積読書に対する寄稿文が並んでいます。
寄稿文は、主に積読してしまった本の紹介とその理由で構成されていて、いずれの文章も愛らしく、でもそれでいてコミカルなものです。
もし、自宅の本棚(はて、最近は電子でも積読はある王な気がしてきました)に一冊でも積読があるなら、お勧めの一冊です。
【感想】
いや~、結構な本を積読として抱えている私にとっては最高に勇気づけられる一冊でした。
それにしてもこれだけの積読患者がいたとは。。。しかも中には相当な重症の方もいらっしゃいました(笑)。
それなのに、みんな、楽し気(?いや、もうやけっぱちな感じの方もいらっしゃいましたが)にエピソードを披露してくれています。
書かれている積読の理由は本当に多岐にわたっていました。心から共感できるものがあると思いきや、おいっ!と突っ込みたくなるものまで。そんな内容だから、どのエピソードも一瞬で読めちゃいました。
しかも、エピソードの書き方がこれまた面白かった。ある方は高尚な文学作品のように、ある方はコメディ調で自身に突っ込みながら。共通しているのは何となく前向きな文章で締めくくられていること。それがとても気持ち良かった。
ちなみに、この本を読むと、ふむふむといいながら、その人たちの推す積読本に興味がいって、自分の積読が増えてしまう、という罠もあるのでご注意を。
本書を読めば、積読している人は共感できるだろうし、積読している人の心理を理解したい人はその一端を垣間見ることができるでしょう。
ちなみにばからしい、と思っている方にも本書を手に取ってチラ見してほしいです。たぶん、あきれるような積読書とその理由に、つい買いたくなってしまうんじゃないかなって思っています。
まぁ、とにもかくにもそれだけ愉快な本でした。
感想になっているんだろうか、この文章(笑)。
【本書を購入した場所】
本を購入したのは墨田区石原にあるYATO BOOKS (@yatobooks)。石原といってピンとこない人も多いでしょう。両国駅からJR両国駅から約10分ほど歩いたところにあります。横綱町公園も近くにあって散歩には気持ち良いところにあります。
YATO BOOKSは本書のようなZINEの他にも、国内外の文学から飲食、周辺の地理に関する等の新刊を中心に一部古書も扱っている本屋さんです。
なんて、このまま続けると、ZINEの紹介だか、本屋さんの紹介だかわからなくなってきましたね。
本ZINEは、他にも近くのインディペンデントな本屋さんで販売されています。また、SNS(twitter等)で、”TSUNDOKU ZINE”と検索すると直近に仕入れた本屋さんが出てくると思います。興味ある方は本屋さん巡りと共に探してみてください。
【本 ZINEに関する情報】
- 発行:2018年11月
- 発行人:吉田重治
- 発行:kamebooks
- twitter:@kamebooks1
- facebook: https://www.facebook.com/kamebooks/