実際のカッピング
午前(ナチュラル)
~86 | 85~83 | 82~80 | 79~95 | 74~70 | 69~ | |
#1 | 3 lemon grape | 1 grape orange | 5 peachy wine orange | |||
#2 | 1cinamon | 1 peanut | 2 straw | 5 nutty | ||
#3 | 5 orange apple | 3 blood orange apricot | 1 cherry | |||
#4 | 8 wine rusberry | 1 Peach, winey |
- コーヒー豆 #1;Carmo Estate Bourbon Natural (Brazil)、#2:NY-2 Natural(Brazil)、#3Lemoncillo Bourbon Natural(Nicaragua)、#4 COE 2022 Natural Mix(Ethiopia)
- 講師陣:#1: 80-81、#2:68-69、#3:79-82、#4:87.5~89
- 上位ほど華やかな果物や花の名前が出てきて、下になるほど、ネガティブな印象を受けるものが名前として挙がっていました(ここでは一部のみ記載しています)。
午前中、1回目はナチュラルのカッピングです。まずは今回カッピングするコーヒー豆の色を確認。一つだけ少し濃い色になっている感じがしますが、ただこれも含めてミディアムローストの範疇でした(ちなみに少し濃くみえたのは結果的に#2。)。
1回目のカッピングの中で難しく感じたのは#1と#3の判別でした。#2はキャラクターがなく、いち早く脱落(ただし、スコアは講師陣とだいぶ乖離。大胆につけられませんでした)、#4も少し発酵感はあったかもしれませんが、とても甘く、ワイン、もしくはぶどうジュースに感じられ、素晴らしい個性を感じられたのでこちらも迷わずスコアをつけました
しかし、残りの2つは最後までずーっとカッピングしていました。結果、個人的には#1からはより華やかな特徴があったような気がして点数を少し上げたり、調整して区別しました。
で、この辺について講評時に自分なりに内容を確認、2回目のカッピング時に講師の方に相談しました。結果的には華やかなかんきつ系のものについて評価をおいているようで方向性としては間違いなかったようです。指導の際には、講師の方からさらにいくつかの具体的な名称を追加でもらうことができました。
また、2つの項目(FlavorとMouthfeel)についても今回のコーヒー豆で知覚できたであろう香りのすり合わせと舌の感じ方等について具体的な確認をしていったという感じです。このフィードバックはその人の弱いところに寄り添って行ってくれます。
午後(ウォッシュド)
~86 | 85~83 | 82~80 | 79~95 | 74~70 | 69~ | |
#1 | 2 straw | 7 dirty | ||||
#2 | 2 stone fruit juicy | 4 clean round berry | 1 apricot sugar cane | 2 dark chocolate | ||
#3 | 2 brown sugar tea-like spice | 6 walnut green apple | 1 dirty | |||
#4 | 3 plum peach jasmine | 4 grape fruit lemon lime | 2 |
- コーヒー豆 #1;SHB(Guatemala)、#2:Regional Specialty Villa Falima, Bourbon (Colombia)、#3Regional Blend Pena Roja (Guatemala) 、#4 COE National winner #9 Molitas Vista Real (現地グレーディングスコア86.19)(Guatemala)
- 講師陣:#1: 70-71、#2:82-84、#3:76-79、#4:86.5~87
お昼をはさんで、午後に3回目(第2ラウンド)のカッピングが行われます。今度はウォッシュド。午前と同様、1回目講師陣とのスコアをすり合わせ、2回目に講師から個別指導をうける形になります。
ウォッシュドということもあり、1回目のような強烈な個性は感じられず、見極めは難しく感じました。それでも比較的早い段階で(#1)が没個性であることを理由に消えました。その後、時間経過とともにボーダー下であろうものの個性が落ちていくことが感じ取れました(#3)(時間経過も大事だなぁーとつくづく思います)。それでも、どっちがトップなのか微妙に感じられました。
一つはレモンやグレープフルーツといった特長を感じられたもの、ただしこちらは最後に渋みを感じられました(#4)。もう一つはたんかんやぼやけたみかんのように感じられたもの。キャラクターは弱いのですが、全体に丸みがあり、渋みはほぼ感じられませんでした(#2)。
で、結果としては後者の方を推してしまったのですが、講師陣の評価は前者でした。会場全体としてもやはり良いコーヒーという評価になっていて、ここを反省ポイントとして考えながら、4回目のカッピングで確認。
今度は順番が当てはまりました。
ただ、スコアが3ポイント以上離れていた(1回目と2回目のカッピングスコアは参加者も講師陣も若干異なりました)のですから、ここは要修正かなと感じたので、講評時はこの辺を中心に確認しました。
結果として、スコアの要因分析をしてもらって、個別名称と紐つくスコアに微修正してもらいました。特に上の一番推すべきコーヒーについて、(#4)のケースでは評価が小さくまとまっている表現とスコアが伴っていないこと、また(#2)については華やかな特性を感じ取っていて、それらはもう少しスコアを上方修正してよいというかんじの寸評をもらって表現とスコアの連動性の重要性について学ぶことができました。
次のページではこの講座に参加しての所感を簡単にまとめたいと思います。